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最近の相場について 12月8日現在

最近の相場はファンダメンタルズの動きに左右されることが多いように感じています。

一番の懸念は、米中貿易戦争による世界同時株安の進行です。つい先日行われたG20では米中首脳会談が実現し、アメリカの追加制裁が90日間延期されるというニュースがあり、米中貿易戦争懸念は一時的に緩和されました。

しかし、今週に入り、ファーウェイの創業者の娘がカナダで逮捕されるというニュースが入りました。

翌日には、アメリカ及び同盟国でファーウェイの製品を政府機関で使用しない、アメリカではファーウェイを使用している企業の経済活動を認めない方針を発表しています。

日本でも、政府機関でのファーウェイの使用禁止及び企業での使用も禁止する方向へ動いています。

世界シェア40%程度を保有するファーウェイにとっての大打撃となる世界的兆候です。

ファーウェイの創業者が中国国民軍出身で、ファーウェイの機材内に不適切な機械が入っていたことも確認されており、そうしたことも世界的にファーウェイを排除する方向へ動く一因のようです。

北朝鮮の時のように核廃棄をするように釘を刺して終わらすのではなく、アメリカも大ダメージを負う覚悟で中国を潰しに行っているように感じます。

今回のファーウェイに対するアメリカの動きは、中国に対してダメージを与えるだけでなく、アメリカ企業及び同盟国の企業活動にも多大なダメージを与える可能性があります。

日本でもソフトバンクとファーウェイの関係が深く、ソフトバンクはファーウェイ製の基地局も持っています。

そのソフトバンクトヨタが、自動運転技術の関係で提携をしていたはずです。

私が知っているのはこの程度ですが、日本経済に与える影響も小さいものではないと考えています。

そうなると、来週以降も株式市場は下落を続ける可能性があるのではないかと考えています。

現状ではダウが大幅安の中でも、週足のサポートラインに支えられる形でドルの底堅さを証明しています。

これは、日米の金利差によるスワップ取引がドルの下支えをしているということだと考えていますが、このまま株安が続けば安穏とスワップ取引を続ける人も減るはずなので、ドルの下落もあり得ると考えています。

米中貿易戦争懸念により114円代での上値が重く、日米金利差により下値も硬くなっています。

米中関係のニュースを注視して、きな臭いニュースがあれば勇気を出してポジションを閉じることも必要ではないかと考えています。

しかし、こうした綱引きが続いている相場はレンジが続き、動きが読みにくいですが、動き出すときは一気に動くのでその時にチャンスがあると考えています。

チャンスが来た時に勝負が出来るように、資金管理能力が問われる時期だと考えています。