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失敗出来ない日本人

はじめに

日本では幼児から小学生の頃から、「正解の行動」を求められます。今、3歳の娘も「これで合ってる?」とよく聞いてきます。

現在、保育園に行っていますが、こんなに幼い頃から「正解の行動」を求められて逸脱した行動が制限されてきているのだなと感じています。

何故、こんなに失敗を嫌がるのか、少し考えたいと思いこの記事を書いています。

学生時代のテスト

学生時代のテストは試験範囲が指定され、試験勉強の期間を与えられます。真面目に勉強をしていれば、問題文を見て考えなくても答えが分かってしまう為、頭を使うことが少ないのかもしれませんね。

私は学生時代、進学校に通っていましたが、中高と教師からテスト範囲を指定されても、テスト勉強のために教科書を開いたことがなく、定期試験の問題を見て授業内容を思い出したり、覚えている問題から分からない問題の答えを類推したりして答えを導き出していました。

大学卒業後、個人的に勉強をして、テスト範囲を勉強した上で試験を受けると考えなくとも答えが簡単に分かることを発見し、衝撃を受けたことを覚えています。

大学に入ると、授業にすらでず大学の校門前で売っていた授業ノートを買って試験を受け、少しでもわかる内容に肉付けを行い何とか単位を取ることを繰り返していました。

学生時代のテストで思うこと

今、思えばこの試験範囲を指定し、試験勉強の期間に勉強をするという行為は将来必ず発生することに対して準備をする力を養うという意味があったのかもしれませんね。

企業という組織で仕事する上では絶対に必要となる能力なので、学生時代に勉強してきた人は仕事でも先を読んで行動できるようになるんでしょうね。

反面、用意された正解を如何に準備して失敗しないかということに注力しすぎる為、正解が分かるまで行動しないという「失敗をしないことを美徳とする文化」を醸成している可能性が高いのかもしれないですね。

社会に出てより

「失敗をしないことを美徳とする文化」は古く大きい企業ほど根付いているのかなと感じています。

以前働いていた会社では、オーナー社長と仕事をすることが多く、「前からこうしていた」と何も考えず、前例を正解として行動すると「なんのために」その行動をしているのか、自分の頭で考えて仕事をするようによく指導を受けました。

「会社を今よりよくするために」考えて行動することが大事だと叩きこまれたものです。

現在は、少し大きめの会社で働いており、新卒からの叩き上げの役員と仕事をする上で違和感を感じることも多くなってきました。

役員まで出世するだけあり、社内の人間関係の構築であったり、リーダーシップであったり、プレゼン能力であったり学ぶべきものは多くあると考えています。

しかし、オーナー社長だと当然持っている「自分が会社を引っ張っていく」という覚悟が感じられないのです。役員という立場は好きなようですが、立場に付随する責任は重く感じているのかなと考えています。

現在、日本を代表する大企業は叩き上げのサラリーマン社長が多く「会社を今よりよくするために」というよりも自分が社長をやっている時に「大きな失敗をしないために」仕事をしているように感じる時もあります。

その為、企業内でも失敗しない為、挑戦する前から検討に時間を費やして、新しい事を始める前に燃え尽きてしまうことが多いように感じます。

プロ経営者の存在

フランスのルノーに救われた日産、経営破綻したシャープは海外からプロ経営者を受け入れることで業績がV字回復をしました。日産のV時回復の立役者ゴーンは犯罪者となり下がりましたが、ゴーン退陣後の日産の迷走を考えると彼の経営手腕はすごかったのだろうと思います。

サラリーマンとして優秀な人材と経営者として優秀な人材は違うため、プロパー社員に拘ることなく、経営者を外から迎え入れることも今後の日本企業には必要かもしれないですね。

今回の新型コロナウィルスについて

日本の中枢を支える役人達は普段の想定できうる業務に関しては、失敗をせず完璧にこなすことが出来る優秀な人材だと思います。

しかし、今回の新型コロナウィルスの蔓延のように、不確定要素が多く、誰かが決断をしなければならない場面では、誰も失敗したくないため「前例通り、失敗しないように」動くことが多いように感じます。

中国から大事にしないでほしいという依頼があったようですが、そうした依頼がなくとも、今回のようにグダグダした対応になってしまっていた可能性が高いですね。

日本の中枢を支える役人達にとって、一番大事にすることは「日本の国益」です。

今回の新型コロナウィルスの対応にしても「日本の国益」を守るために行動すると誰かが決断をすれば、島国である日本は守れた可能性が高く、中国が沈む世界経済の中で日本の影響力を拡大することが出来たはずです。

これから徐々に上の立場に立つことが多くなっていく40代の我々が日本を変えるため、目の前のことに挑戦することを続け、まずは自社内に挑戦する風土を作りたいですね。

相場の状況

今回の新型コロナウィルスの日本政府の対応を見て、リスクオフになってもドル高になるのではないかと予想していた通り、111円を超えるドル高になりました。

現在のドル高はGPIFをはじめとした日本の機関投資家がドル買いをしていることに起因しているようですが、世界経済の回復基調から日本だけ置いていかれてる可能性も高いですね。

日本のGDP年率が-6.3%というリーマンショックなみの数値を出しながら、日経平均は上昇するというおかしなことが起こっています。

理解しがたい相場となっているので無理な勝負をしないようにしたいですね。