ドル110円突破、有事のドル買い進む。 3月19日ドル円動向
週足
日足
高値110.947、安値107.845、始値108.040、終値110.688で大陽線での人なりました。
昨日のドル円は、日経平均の大幅な上昇につられる形でドル高傾向で推移が続きました。
しかし、日経平均が上昇すると株式を現金化する動きが続き、日経平均がマイナスに転じるとドルが売られる動きとなっています。
欧州時間に入ると、欧州株が全面安となり、株式の現金化から安全資産であるドルに買いが集まり、ドルは110円を突破する動きとなっています。
新型コロナウィルスにより、EU諸国は壊滅的ダメージを受けており、安全資産としてのドル買いが進んでいるようですね。
米経済指標の悪化によりダウは寄付き後、すぐに700ドル安となりましたが、反発し20,000ドルを回復する動きとなっています。
ドルも110円の大台を突破し、なお、上昇を続け、今朝には111円の数値を付けています。
新型コロナウィルスの経済への影響は甚大で、国家破綻を避ける為か、FRBは新たに9カ国の中央銀行とのスワップ協定を結んだようです。
アメリカ政府の素早い対応が支持され、世界で唯一、一国で経済が完結するアメリカの通貨に買いが集まっているようですね。
新型コロナウィルスについて
EU諸国での猛威が止まらない状況です。
イタリヤの新型コロナウィルスによる死者は3,000人に迫り、中国を超えていく勢いとなっています。
ドイツの感染者は13,000人を超え、フランスも10,000人に迫る勢いです。
ヨーロッパ圏は緯度が高く、乾燥している場所なので一度広まり始めたウィルスの勢いを止めるのは難しいようですね。
アメリカでも新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、10,000人に迫る勢いで増加しています。
欧米圏での土足での生活、握手、キスなどの文化が新型コロナウィルスの感染拡大を助長することになっているようですね。
以前に国民の公衆衛生レベルの高い日本で新型コロナウィルスの感染拡大が続く中でアメリカで新型コロナウィルスの感染拡大を抑えられているわけがないと指摘していましたが、その通りの結果となっていますね。
現在は、世界的に自粛ムードで新型コロナウィルスの感染拡大を抑えようとしており、経済のダメージが計り知れないこととなりそうです。
今後の展開として、一番怖いのは資金繰りの悪化による企業の倒産です。
日本では中小企業に対する資金の貸し出しの推進、アメリカでも個別企業に対しての資金援助を表明しています。
企業さえ倒産させずに、新型コロナウィルスの感染拡大を乗り切る事が出来れば、金融不安による不況ではない為、経済の復活も早いのではないかと考えています。
どこで収束宣言に持っていくのか、注目ですね。