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米、経済活動の早期再開期待による株高か。 4月17日ドル円動向

週足

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日足

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高値108.075、安値107.293、始値107.908、終値107.504で陰線での引けとなりました。

金曜日の相場は、日経平均が大幅に上昇し、前日比607円高となりました。

欧米での新型コロナウィルスの感染拡大の収束期待と米ギリアドの抗ウィルス薬「レムデジビル」が新型コロナウィルスに劇的に効いたというニュースもあり、ダウ先物が大幅に上昇し、日経平均も上昇する形となったようです。

日本国内でも緊急事態宣言を全国に波及させる流れとなり、日本でも欧米に続き、新型コロナウィルスの感染拡大が収まる方向へ進むとの期待感から日経平均への買いが入ったようですね。

実体経済の悪化による下落と考えていましたが、それ以上に米経済活動の再開への期待感が高かったようです。

トランプ大統領より、29の州でもうすぐ経済活動が再開出来るだろうとの見通しが示され、ダウは704ドルの大幅高での引けとなりました。

1〜3月期のGDPは各国で大幅なマイナスが予想されていますが、実体経済以上に新型コロナウィルスの感染拡大が収まるという期待感と各国の中央銀行による経済対策、財務対策が評価されているのかもしれないですね。

相場が上昇局面に入るとは想定外でしたが、少しでも早く、経済活動が再開出来るのは歓迎すべき事です。

ドル円に関しては、今後、107円を割り込むかが鍵になりそうですね。

週足、月足では下値を試す形ですが、日足ベースでは反発局面に来ているので、107円を割り込まなければ再上昇する可能性が高いと考えてます。

しかし、原油価格の大幅に下落しており、産油国としての米ドルの価値がどう判断されるかも考慮しておいた方が良さそうですね。

新型コロナウィルスのについて

富士フイルムのアビガンは日本の新型コロナウィルスの感染者300人に対し投与した結果、軽症者で9割、重症者で6割の回復が見られたようですね。

世界50ヶ国に対して、治験用のアビガンを無料配布し、ドイツでは既に購入を決めているようです。

米ギリアド・サイエンスのレムデジビルも被験者を3,600人増やし、2倍以上に拡大したようです。

レムデジビルの臨床試験では重症患者の発熱や呼吸器症状の急速な回復が見られて、ほぼ全ての患者が1週間以内に退院したようです。

まだ数ヶ月は治験に時間はかかりますが、軽症者はアビガン、重症者にはレムデジビルという流れとなれば、本当の意味での新型コロナウィルスの収束にもなり得ると期待出来ますね。

そこまで、経済活動縮小を企業が耐えることができれば、構造的な不況とはならず、新型コロナウィルスショックによる経済の落ち込みをV字回復する可能性も残されています。

各国が財政政策をどこまで拡充させるかが求められそうですね。

日本では国民への現金支給、消費減税に対して財務省が反対しているようですね。

小学校の給食への国産牛肉使用の補助金などはすぐに決まったはずですが、財務省は、よっぽど国民を助けたくないんですね。

今回の一律10万円の支給は内閣の政治的判断で決まったようです。

消費減税に対しても、どんな形でも声を上げ続けることで国の動きを変えられるかもしれないですね。

経済の動向

アメリカでは新型コロナウィルスの感染者数が70万人を突破し、死者も3万人を超えています。

5月1日から順次経済を再開させるようですが、本当に再開出来るのか、疑問もありますね。

既に新型コロナウィルスの感染拡大が収束したこととなっている中国では学校が再開され、すぐに生徒が発熱や下痢などの諸症状で入院する騒ぎが起こっています。

集団食中毒との発表ですが、新型コロナウィルスの感染拡大が続いているとの見方も大勢のようです。

新型コロナウィルスの感染拡大による死者数の増加以上に、経済活動停止による国家へのダメージが無視出来ない水準に達している可能性がありますね。

まだ数万人以上の新型コロナウィルスの感染者数を抱える欧米でも、感染拡大のピークは越えたとし、徐々に自粛の解除を示唆しています。

中国方式を採用し、新型コロナウィルスの感染拡大が続く中でも収束は近いとして、経済活動を再開するフェーズに移っていく可能性があります。

現在、原油価格が20ドルを割り込む大幅安となっていますが、経済活動が再開されれば、原油需要の増加により原油価格も上昇していくはずです。

各国の大本営発表だけでなく、原油価格の動向も睨んで、経済動向を想定した方が良さそうですね。