ソフトバンクGによる巨額の円転で円高進む。 6月23日ドル円動向
週足
日足
高値107.213、安値106.066、始値106.851、終値106.502で小幅な陰線での引けとなりました。
ここ数日、小幅な値動きが続いてドル円は、106円後半での下値の硬さが確認できた為か、東京時間ではドル高上昇傾向となりました。
東京時間の終値では107円を更新し、このまま上昇かに見えましたが、ナバロ米大統領補佐官による「米中協議は終わった」との発言を受けドルが急落しました。
その後、トランプ大統領、ムニューシン米財務長官により、米中合意は遵守されており、新しい通商協議に関しても進展していると伝わるとドルも一時的に持ち直しました。
しかし、ソフトバンクグループによるTモバイル株の売却が発表されると2兆円規模の巨額の円転が見られるとされ、一気に円買いが進み、106円を割り込むかに見えましたが、5月6日の安値105.980をネックラインとした水準を下抜くことが出来ず、反発する形となりました。
新型コロナウィルスの感染拡大が続く中で米中関係の破綻が心配されましたが、米中合意は遵守され、経済的な米中協議が継続されている事で相場はリスクオンに向いているようですね。
しかし、ソフトバンクグループによる巨額の株売却が重しとなりドルの上値が重い動きは続く可能性が高くなりそうです。
ドルは下値を試す動きが続く可能性がありますが、5月7のネックラインを下抜くような事があれば円高が一気に進む可能性が高い為、数日は動静を見守った方が良さそうですね。
ここ数日のドル円の値動きは先日予想した通りの
新型コロナウィルスについて
新型コロナウィルスの感染拡大から立ち直りつつある欧州でも、国家間の交易の再開を示唆していますが、感染拡大が続くアメリカからの入国拒否は継続となるようです。
日本でも、新型コロナウィルスの感染拡大が抑え込まれており、回復傾向にあるアジア地域からの入国制限の緩和が議論されていますが、欧米諸国からの入国には慎重な姿勢を取っていますね。
中国に対する入国制限に関しては、アメリカからの入国拒否を解除するまでは日本としては解除出来ないのではないかと個人的に考えています。
アメリカでは新型コロナウィルスの蔓延、各地で続く暴動と国が不安定な状態となっており、トランプ氏、バイデン氏の両名の大統領選挙に関してどちらが勝つか予断を許さない選挙戦が続いています。
共和党、民主党のどちらが勝っても、対中政策が厳しくなると言われており、対中戦線の最前線となり得る日本、台湾、韓国は、対米、対中において難しい舵取りが続きそうです。
戦争懸念があった北朝鮮と韓国に関してはビラ配布による中傷合戦が続く事となり、朝鮮半島での声闘文化がいい方向で功を奏して戦争は避けられそうですね。
今後の懸念はアメリカが無理強いで開国を迫ってきた時、日本政府は第2波を覚悟で開国をするのか、ワクチンが出来るまで引き伸ばし工作を続けるのかという事ですが、ビジネスマンの往来だけは許可するという方向で収まるのではないかと考えています。
最近は目立ったニュースが減っていますが、世界各地で小規模な紛争は頻発しているので、相場に影響するニュースがないか、アンテナは張っておいた方がいいですね。