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米中2大国でコロナ第2波によるリスクオフか。 6月27日ドル円動向

週足

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日足

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高値107.353、安値106.793、始値107.150、終値107.183で小幅な陽線での引けとなりました。

米国で新型コロナウィルスの感染拡大第2波の到来により、テキサス州フロリダ州では感染急増を受けてバーの営業停止、レストランの入店制限強化などを命令しているようです。

中国の北京でも新型コロナウィルスの感染拡大により、50万人が外出規制を受けているとの情報もあり、米中両国でコロナの第2波が到来となっているようです。

他方、中国の香港安全法制化による一国二制度の事実上の破棄により、中国共産党幹部のビザ発給制限を課すこととなったようです。中国側ではこの米国の動きに対して「米国による内政干渉」と反発を強めており、米中第一合意の破棄も匂わせているようです。

こうした情勢を背景にして、相場はリスクオフに向いており、「有事のドル買い」という方向でドルの下値が硬い状況が続いています。

しかし、107.5付近では依然として上値が重く、リスクオフによるドル買いと円買いが拮抗している状況が続いているようですね。

ユーロドルでは5月19日につけた1.11673のネックラインを更新すれば、ドル高傾向となりそうな形となっていますね。

クロス円に引っ張られる形でドル円もドル高傾向となり、108円へのトライが見られる可能性がありますね。

ドル円に関しては107円を挟んで膠着した動きが続いており、前週は106円へのトライを失敗している状況なので、クロス円に引っ張られる形での108円へのトライが成功すれば109円を目指す動きも見られるかもしれないですね。

しかし、108円では週足のレジスタンスも見られるので、依然、ドル円の上値の重い動きは続きそうですね。

今後の動きについて

前週末金曜日のダウは730ドルの大幅安となっていますが、25,000ドルの大台は割込まず、大引を迎えています。

仮想通貨ビットコインはダウ安を受けて8,800ドルまで下落しましたが、9,100ドルまですぐに反発しており、最近のダウに連動した動きを考えると月曜日の相場は持ち直す可能性もありえるかと考えています。

6月のFOMCでは、少なくとも2022年まではゼロ金利政策を続け、無制限の量的緩和の据え置きを決定しており、日米長期金利の縮小により、ドル売り傾向が続く可能性もあります。

今回の新型コロナウィルスによる経済危機は、世界大恐慌以来の危機とも言われており、各国の金融政策も今後更に踏み込んだ政策をとることもありえます。

日銀に関しては、マイナス金利の深堀りの可能性を残しながらも、銀行を含む金融機関の体力が厳しい状況ではこれ以上の金融緩和は難しく、米国がイールドカーブコントロールなど、更に踏み込んだ金融政策を取った場合、米長期金利の低下により、一気に円高傾向が進む可能性もあり得ることとして考えておいた方が良さそうですね。

当面のドル円は神経質な動きが続くと思いますが、金融政策の動きには注意をしておきたいですね。