相場はリスクオン、ドル売り傾向か? 7月14日ドル円動向
週足
日足
高値107.420、安値107.112、始値107.199、終値107.225で小幅な陽線での引けとなりました。
昨日のドル円は前日のドル高傾向を引き継いで上昇傾向での始まりとなりましたが、107.4付近ではショートが観測されており、上値も重く反落する形となりました。
しかし、欧州時間では新型コロナウィルスの感染拡大による「有事のドル買い」に後押しされる形で上昇し、日通し高値を更新する形でニューヨーク時間を迎えました。
ニューヨーク時間に入ると、米モデルナのコロナのワクチンが抗体を発現したしたと伝えられると米株は上昇し、相場はリスクオンに向き、安全通貨であるドル売りが加速する流れとなり、反落しての引けとなっています。
昨日はトランプ大統領が香港国家安全維持法に対する制裁決議に署名しており、中国に対する非難を浴びせていましたが、相場への影響は限定的となっているようです。
相場は米中関係の破綻は織込み済みとして動いているようですね。
全方位に喧嘩を売りながら、洪水や疫病で内部が疲弊する中国の動向には注意が必要です。
理想は共産党体制が崩壊し、中国が分裂し、国力が弱まる事ですが、中国包囲網打破のため、侵略戦争を開始するという可能性も捨てきれないところが中国の怖いところですね。
今日の売買方針
昨日のロングを維持予定です。
今日も再度ドル高傾向になると考えていますが、107.5付近では強い売りが観測されており、ここで反落する形となると時間足の形的に下落リスクが高まると考えています。
その場合、107.112がネックラインとなりそうなので107.1を割り込めば一度ポジションを閉じ、上昇したタイミングでショートを入れようかと考えています。
しかし、前日安値を更新しない限り、ドルの上昇傾向は継続と考えてドル買いポジションは継続と考えています。
FRBの政策により、米国でもゼロ金利政策が取られており、日米金利差が縮小しており、リスクオンによるドル買いが進む事が少なくなっていますね。
リスクオン時にドルを持つメリットが薄くなり、リスクオフ時にドルを持つメリットが高まっている事が要因のようですが、ドルが高金利通貨であった頃の考えのクセが抜けず、切り替えが難しいですね。
ワクチンの開発、米中戦争、米国でのイールドカーブコントロールの導入など、大きな動きがない限りドル円は107円をコンフォートゾーンとした動きは継続しそうですね。
ユーロドルの方が良く動くので今の相場であれば、ユーロドルの方が動きが掴みやすいかもしれないですね。