FRBの政策により、ドル安継続か?? コロナワクチンの動向にも要注目。 9月7日ドル円動向
週足
日足
高値106.378、安値106.124、始値106.233、終値106.219で小幅な陰線での引けとなりました。
昨日のドル円は北米市場がレーバーデーにより、休場ということもあって小幅な値動きに終始しました。
東京市場では前週末の上昇を受けた為か、小幅な上昇から入りましたが、上値は限定的となり、下値を試す動きもありましたが、106円を割り込むような動きもなく、始値付近での引けとなっています。
EUとイギリスのFTA交渉は行き詰まりを見せており、10月15日までに結論が出なければ、英ジョンソン首相より交渉破棄との言葉も出ており、こちらも今後の動向次第では為替に多大な影響を与える為、ヘッドラインには注意が必要です。
FRBは労働市場の回復を見ても、経済が回復しているとの判断はしておらず、今後、長期にわたるゼロ金利政策を維持する方針を示し、インフレに関してもトータルで2%達成すれば良いという考えを持っていることを明らかにしています。
今後、長期目線ではドル安に向かう可能性が高く、ECB・日銀には打てる手がほぼない状況です。
世界的なコロナ不況で、各国政府の財政出動が活発化しており、政府の借入は増加しています。
各国政府の借入を圧縮する為、敢えてインフレ政策を取る可能性もあり、為替も想定外な動きが増えてくる可能性もあります。
逆張りはせず、相場について行くイメージを持った方が良さそうですね。
昨日のトランプ大統領の会見で、米中の経済的な結び付きを終らせる発言があり、中国と取引している会社と政府機関の切り離し、中国に工場がある企業に新たに税金をかけるなど、政治的に米中関係の「デカップリング(切り離す)」を目指しているとの発言がありましたが、為替には大きな動きもなく推移しています。
また、10月にはコロナのワクチンが出来る可能性があるとも言及しており、これが本当であれば、航空業界等のV字回復もあり得ますね。
コロナで凹んだ業界の動向にも注目したいところですね。
昨日の売買結果及び今日の売買方針
4時間足でこの青線のネックラインを抜くことが出来れば、105円を目指す動きとなるのではないかと考えています。
下値メドとしては、下図の日足に引いた黄線の105.1付近と考えています。こちらのネックラインを更新すれば、更にドルは下落し、104円を目指す動きも十分にあり得るものと考えています。
新型コロナウィルスによる経済の疲弊の回復のため、FRBの方針がさらなる金融緩和ということもあり、長期的に見ればドル安に向かう可能性が高いと考えています。
しかし、ネックラインの更新に失敗する、コロナのワクチンが完成するなどでドル高に向く可能性が高いので、今後の動向には注意したいですね。