英国のEU離脱協定に黄信号。ポンド安主導のドル高、ユーロ高主導のドル安でドル円はレンジ続く。 9月10日ドル円動向
週足
日足
高値106.293、安値105.973、始値106.168、終値106.115で小幅な陰線での引けとなりました。
昨日のドル円は5・10日ということもあり、東京時間では中値にかけてドルは上昇しましたが、中値が決まるとドルの上値は重く、反落する形となりました。
欧州時間では、EUと英国の年内の離脱問題に関して、英国の国内法でEUとの離脱協定を一部否決するとの報道があり、EU側から英国に対して月内に該当の国内法を破棄するよう求めていますが、英国は反発を強めており、ポンド安主導でのドル買いが進みました。
しかし、ECB理事会では政策金利を0.0%で固定するとの発表し、ユーロ高に対する金融政策は講じないとの発言もあり、ユーロ買いが進んだ為、ドルの上値は重く日通し安値をつける形となりました。
ニューヨーク時間に入ると大統領選挙を前にして高値圏にある株式相場が不安定となり、行き場を失った資金が国債相場に流入し、ドル高傾向での推移となりました。
しかし、発表された米失業保険者数が予想以上の数値となっており、米経済の回復の遅れを嫌気してのドル売りがあり、小反落しての引けとなりました。
ドル円は週を通して小幅なレンジでの値動きが続いており、下を目指す動きが見られるのではないかと考えています。
昨日の売買結果及び今日の売買方針
東京時間で時間足ベースでダブルトップの青のネックラインを更新するのを確認し、ショートを入れましたが、建て値での利確ラインに到達してしまい少額の利益となりました。
追加でショートを入れるような値動きでは無く、このタイミングでは利益はあまり取れませんでした。
次にニューヨーク時間に入るタイミングで15分足ベースで黄色のネックラインを更新する動きがあった為、ロングを入れましたが、こちらも上昇圧力が弱く建て値に立てていた利確ラインに到達し、小幅な利益となり、昨日の取引は終了しました。
EUと英国の合意なき離脱懸念の再燃と米大統領選挙など、米国の国内問題により、安全通貨同士の組み合わせであるドル円は小幅な値動きに終始しているようですね。
今日の売買方針は5日と25日移動平均線に頭を抑えられる形での寄り付きとなっている為、ショートを入れています。
緑のネックラインを更新すれば追加でのショート、紫のネックラインを更新すれば更に追加でのショートかと考えています。
このネックラインを更新する事が無ければ上昇も視野に入れて取引したいと考えています。