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【FX初心者】スワップポイント目当ての取引は儲かるのか?実際のレートで試算したら驚きの結果に!!

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はじめに

FX業者をGoogleで検索をかけると、スワップポイントによる取引を押している業者を未だに、見かけますね。

スワップポイントにより、どの程度の利益が出るのか、必要な証拠金はいくらになるのかを計算してみました。

1万通貨におけるスワップポイントは下記の数値にて固定とする。

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スワップポイントによる利回りは?

1年間を365日とし、1年間ロングを1万通貨保持した場合、スワップポイントは7,300円の利益となり、1年間ショートを1万通貨保持した場合、スワップポイントは▲18,250円となります。

便宜上2012年1月〜2012年12月の9年間トルコリラ円で1万通貨をスワップポイント目当てで、取引した場合の損益を下記表にまとめました。

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トルコリラ円で1万通貨を取引する場合、レバレッジ25倍で計算すると、上記表の最高値である51.21円で計算しても必要証拠金は20,484円、最安値である13.86円で計算すると5,544円となります。

5,000円〜20,000円程度の証拠金で9年間で65,700円のスワップポイントが手に入ると考えると利回りで見ても300%以上と美味しく感じますね。

果たしてそうでしょうか?

本当の利回りは?

実は先程計算した必要証拠金はあくまでも取引するタイミングでの必要証拠金である為、ギリギリの証拠金しかないと相場が逆に振れた場合、ロスカットに陥る可能性があり、追加の証拠金が求められます。

2014年まではトルコリラが上昇している為、追加の証拠金は必要ありませんが、2015年からは毎年のようにトルコリラが下落しており、2020年までのトータルで約270,000円の追加の証拠金が必要になりますね。

となると、最初の証拠金を合わせると約300,000円の証拠金に対してスワップポイントが65,700円となり、実際の利回りで考えると20%程度の利回りに落ち着きますね。

100万円を1年間預金しても1円という冗談のような低金利である日本の現状からすると、20%の利回りは魅力的ですね。

しかし、ここにも大きな落とし穴があるようです。

スワップポイント取引による本当の利益は?

実は2007年時点ではトリコリラは90円以上の価格でした。しかし、2021年現在ではトリコリラは14円程度でこの14年で80円程度の下落しています。 

今回、試算に使用している2012年から考えても40円➡️13円と27円の下落を見せており、2012年から2020年末にかけて1万通過ロングを保持していたとすると約27万円の含み損を抱えることとなり、65,700円のスワップポイントを手に入れても20万円以上の損失を出すこととなるんですね。

実際の取引ではスワップポイントで、収益を上げていくことを考えると10〜100万通貨での取引することも考えられますね。

そうした時の損失は200万円〜2,000万円以上の損失ととんでもない金額の損失となりますね。

結論

実はここ10数年に関しては、トルコリラ円は大きく下落しており、マイナススワップポイントを払ってでもショートをした方が利益が出ていたんですね。

しかし、これは結果論であり今後もトリコリラでショートを入れた方が良いということではありません。

スワップポイントで不労所得という言葉をよく聞きますが、証拠金取引であるFXはどこまでいっても証拠金がゼロになるもしくはマイナスになる可能性を秘めています。

売買をすることに対してリスクが生じる証拠金取引では長期保有は向いていません。

長期保有して不労所得を得ていこうとするのであれば、配当が出る現物の株式を購入して追加の証拠金に追われることなく、取引する方がいいと思いますよ。

それでもFXをしたいのであれば、海外FXの口座開設ボーナスを利用して、リスクなく取引を始めることをお勧めします。