週足
日足
高値106.938、安値105.194、始値106.550、終値105.350で大陰線での引けとなりました。
金曜日のドル円は、前日のジャクソンホールでのFRBパウエル議長の2%以上のインフレ容認との発言を受け、ドル高傾向での推移となりました。
しかし、17:00に安倍総理の会見があることが分かっており、ドルの上値は重く107円を前に足踏みをしていましたが、14:00頃、安倍総理の辞意の意思が固いとのリークがあり、日経平均は600円の瞬間安値、ドル円も60pipsの反落を見せました。
ドル円は106.1付近から30pipsほどの反発を見せましたが、安倍総理の17:00の会見を前にドルはジリ安となりました。
欧州時間ではドルは大幅安となり105円を割り込むかに見えましたが、日足のネックラインを前にドルは小反発となり、105.35の安値圏での引けとなっています。
コロナ禍の中、日本の首相辞任という流れでは政情不安からの円高傾向ということもあり得ますが、こういう時はファンダメンタルズを頭に置きながら、テクニカルで取引をした方が良さそうですね。
追記:
月曜日の寄付きは前週末終値付近となり、未だ方向感は見えない状況です。
自民党の次期総裁が確定し、経済政策が見えてくるまでは上値の重い動きとなりそうですね。
安倍首相辞任による相場への影響
安倍首相在任期間となってより、 「アベノミクス」による大規模な金融緩和、日銀・GPIFによる株価の買い支えにより、日経平均は20,000円超を回復、一時は70円代という超円高を迎えていたドル円相場も120円まで戻り、コロナ禍による未曾有の経済危機においてもドル円は106円付近をキープしている状況です。
安倍首相に関しては賛否両論はありますが、歴代最長となる長期政権下による首相主導での経済政策が国際的にも信頼感が醸成されており、相場の下支えをしていた可能性は高いと考えています。
また、現在、公認の首相となる自民党総裁候補も出揃っておらず、政情不安からのリスクオフによる円高傾向となる可能性は高いものと考えています。
最有力候補は菅官房長官と考えていますが、対抗として岸田政調会長が名乗りを上げている状況です。菅官房長官が後任の自民党総裁となれば、アベノミクスの継続、日銀の黒田総裁続投の可能性もありますが、長期政権の首相が退任するタイミングで政策を変更する可能性も十分にあるため、相場が簡単にリスクオンに向かうとは思えないですね。
金曜日の売買結果及び来週の売買方針
金曜日は17:00に安倍総理の会見がある予定であった為、トレードは控えようかと考えていましたが、14:00頃、安倍総理の辞意の意思が固いとの情報がリークされドルは急落しました。
急落のタイミングには間に合いませんでしたが、黄色のライン106.1まで下げた後、106.4まで反発しており、ちょうど時間足で見た時の半値戻しのタイミングだったので、慌ててショートを入れました。
106円付近で30pipsほど取れていたので、確定利益20,000円は確保する形で利確を入れ、更に下値を追いかけていました。
安倍総理の会見後、欧州時間ではみるみるドル安に進み、4時間足でのネックラインとなる106.43を割り込んだのを確認し、更にショートを追加しました。
日足で見た時、緑ライン106.09がダブルトップのネックラインになりそうな形となっており、このネックラインを前に106.2付近でドルは下がりきらない形であった為、追加ショート分は利確となりました。
下値を追いかけていたポジションは106.2からの30pips戻しの106.5で利確という形でプラスで金曜日の取引は終わりました。
金曜日の勝因は、下降トレンドに対して逆張りせずにトレンドになる形で淡々とショートを入れ続けたことかと考えています。
来週の売買方針は先ほども上で触れましたが緑ライン105.09を割り込めばショートと考えています。
大幅下落後、反発を見せた紫ラインを更新する動きがあればロングを入れようかと考えています。