中国、香港国家安全維持法可決、米中対立の行方は? 6月30日ドル円動向
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日足
高値107.976、安値107.507、始値107.507、終値107.908で陽線での引けなりました。
昨日のドル円は東京時間から欧州時間にかけて、上値を試す動きとなりましたが、上値も重くニューヨーク時間では始値付近まで下落する動きとなりました。
しかし、米消費者物価指数の改善を見てか、再度上昇し、107.9まで上昇しての引けとなりました。
108円を前に上値の重さを感じますが、ドル主導でのドル高傾向となっているようですね。
EUでも、インフラ整備に公共資金を投入するとの話も出ており、コロナの影響が払拭されたと言える状況ではありませんが、相場はリスクオンに向いているようですね。
ドルは108円を前に上値の重さを感じているようですが、108円を突破すればストップロスを巻き込んで大きく上昇する可能性もあり得そうですね。
このまま突破出来なければ、再度下を目指す動きとなりそうです。
昨日の売買状況
前日分の取引は建値での決済となり、107.9から一時的に下がったタイミングでショートを入れましたが、ポジションが捕まってしまっています。
ドルが108円を超えるまではこのままショート維持、108円を越えればロスカットの予定です。
中国、香港の国家安全法の可決
中国で香港の国家安全法が可決され、香港における一国二制度は終焉を迎えました。
一国二制度を採択してきたことで、米国の庇護のもと香港は世界の金融セクターの中心として活躍し、共産圏である中国が外資を効率的に集める為の窓口でもありました。
しかし、香港の一国二制度の廃止に米国は反発しており、共産党幹部の資産投下、香港ドルのアメリカドルとのペッグ制も廃止など、対中政策を強化する方向へ舵を切っているようです。
コロナ禍の中で、表立って米中両国の衝突は見られませんが、今後の動向に関しては注目したいところです。
通常で考えれば、米中関係の悪化により、円高に向かいそうですが、日中関係なども考慮すると単純に円買いが進むとも言えず、為替相場は進んだ方向で取引をする方が良さそうですね。
香港の民主化でもを主導してきた「デモシスト」は解散し、香港の中国化は止まらない状況になりそうです。
次の金融セクターの中心がシンガポールに行くのか、東京に行くのかでも今後のアジア経済に変化があるはずなので、こちらにも注目しておきたいですね。