中国山東省、日本人の渡航制限?? 2月25日ドル円動向
週足
日足
高値111.033、安値109.882、始値110.672、終値110.194で陰線での引けとなりました。
昨日のドル円はニューヨーク時間までは前日のダウの大幅下げを引き継いで下値を試す動きとなりましたが、110円前半では下値も硬く、ダウ先物の上昇も手伝って小幅に反発する形となりました。
ニューヨーク時間に入ると、新型コロナウィルスの感染拡大による世界経済の減速懸念が再燃し、FRBが一段の利下げに言及する事でドル安傾向での引けとなったようです。
安全資産と言われる米国債に資金が集まり、米10年債利回りも大幅に低下しています。
ここまで米10年債利回りが下落した場合、円高に触れることが多いのですが、未だ110円前半で推移しており、有事の円買いが進んでいる状況とは言えないようです。
新型コロナウィルスにおける政府の対応により、有事の円買いが入りにくい状況が続いているようですね。
新型コロナウィルスの各国の対応
中国では共産党が強権を発動し、武漢を始めとする大都市を次々と封鎖し、経済活動を停止してでも新型コロナウィルスの終息に向けて、対策を打っています。
企業の倒産対策にしても、財政出動による企業の財務の支援、金融緩和政策などを次々と打ち出し、自国経済へのダメージを軽減する為、動いています。
中国の山東省では、新型コロナウィルスの感染拡大を留める為、日本と韓国からの入国者には2週間の隔離を行うと発表しています。
中国との立場が逆になりましたね。
アメリカでは、早期に中国からの入国制限をし、中国以外でも香港、日本、韓国の入国制限を行い、自国への新型コロナウィルスの流入を止めるパフォーマンスをしています。
春節前まではアメリカにも中国人が訪れていた為、実際はアメリカでも新型コロナウィルスは広がっているはずですが、水際対策の徹底と新型コロナウィルスの検査をしないことで、アメリカでは感染の拡大がないというアピールを世界に向けて行っています。
そして、新型コロナウィルスの感染の拡大による経済のダメージを織り込みながら中間層に対する減税政策で経済の下支えも視野に入れているようです。
全力で自国経済を守る方向へ進んでいるようですね。
一方、日本では島国の特性を活かす事が出来ず、新型コロナウィルスの初期対応に失敗し、その後も後手後手の対応が続き、世界から日本自体が汚染国という汚名を着る形となっています。
また、消費が伸びない中での消費増税を行い、GDP -6.3%を叩き出しており、「現在の景気は緩やかに回復している」と良く分からない発言をしています。
新型コロナウィルスの対応に関しては、未知のウィルスという事もあり、どの国でも出来ることは限られており、完璧な対応などないと思います。
日本政府の対応を批判する気は無いですが、自国経済への投資を怠る理由にはならないとはずです。
市場でも、何の経済政策も打ち出さない日本政府への失望が広がっているかもしれないですね。
今こそ内需を刺激するような、消費税減税などの政策を打ち出して欲しいです。
こうした時に先頭に立たないのであれば、政治家も後進に道を譲ってほしいですね。